かいけいがく vol.5 - 総論 Part.5 -
(vol.4から続く)
次は利益の計算を考えてみましょう。
以下の等式が成り立ちますね。
収益 - 費用 = 利益
一応、厳密な定義も参照しておきましょう。
財務会計における収益(しゅうえき、英語: revenue、turnover)は、勘定科目の区分の一つ。ある会計期間において、資本取引以外の会社の活動によって得られた、資産の増加のことをいう。
出典: 『収益』フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2021年3月4日 (木) 19:39 UTC、URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8E%E7%9B%8A
企業会計において、費用(expense)とは、経済的価値の減少のことをいう。逆に、収益(revenue)とは経済的価値の増加のことをいう。損益計算書において、収益から費用を差し引いた額を利益(マイナスの場合は損失)という。
出典: 『費用』フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2021年4月25日 (日) 12:15 UTC、URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%BB%E7%94%A8
わかりやすく説明します。
収益は「いくら稼いだのか」、費用は「いくらつかったのか」、利益は「結局はいくら儲かったのか」を意味します。
それを表すのが、もう一つの基本的な決算書である損益計算書です。
英語でProfit and Loss Statementとなるので、略してP/Lと呼んだりします。
先程の例に当てはめてみましょう。
(仕訳)
仕入 100 / 現金 100
現金 120 / 売上 120
(P/L)
(P/Lも勘定式で表記することができますが、一般的に縦に並べて表記しますので、以後も同様に表記します)
つまり、仕入に100をつかって、売上で120を稼いだ、その儲けが20であることを意味しているわけですね。
非常に明快に利益の計算を行っています。
以上で述べた2つの基本式とそれを表す決算書はこれからも基本となる考えですので、もう一度、まとめておきます。
(まとめ)
資産 = 負債 + 純資産 → 貸借対照表(Balance Sheet:B/S)
収益 - 費用 = 利益 → 損益計算書(Profit and Loss Statement:P/L)
・「今、どうなっているのか?」→財産の計算
・「いくら儲かっているのか?」→利益の計算
基本的な考え方はB/SとP/Lで表せます。
しかし、現代の会計においては他にも様々な技術で成り立っています。
次章以降でそれらを1つずつみていきましょう!
(vol.6に続く)