利便性 = 汎用性 + 拡張性 + 簡潔性 + 明瞭性 vol.4

(vol.3から続く)

 

簡潔性

何かを作り上げるとき、多くの要素が必要になることもあります。

 

必然的に求められることであれば致し方ない面もありますが、設計者の単純な好みでユーザーフレンドリーではない機能が組み込まれたりすることは望ましくありません。

 

まずは目的を達成するために、

・必要最低限、必要な要件は何か?

・当該要件を満たすために最低限必要なことは何か?

を定義することから始めるべきです。

 

もちろん様々な機能が組み込まれた製品やサービスは多くのことを達成できる可能性があります。

ですが、それが足かせとなって使い勝手を悪くしてしまってはいけません。

 

”簡素であることが最良である。”

 

あらゆることに適用できるわけではないかと思いますが、少なくとも会計や管理部門の仕事の設計はそうあるべきであると考えています。

 

明瞭性

街なかの景観を見て歩いていたり、電化製品の取扱説明書を読んでいる時、

他人の作成したスプレッドシートを開いた時、他人の書いたコードを読んだ時などに

「煩雑だな・・・」、「わかりづらい・・・」

と思ってしまうことは多いかと思います。

 

意図したわけではないのでしょうが、伝える側、おくる側の姿勢として相手に理解する”労力”を与えてしまうのは注意しなければいけません。

 

だれしも有限の時間を生きているのですから、制度を理解したり、道具の使い方を学んだりすることに多くの時間を取られるべきではありません。

 

一見してわかりやすいこと、余計な前提知識なしで理解することができることが求められます。

 

ですが、その複雑さが市民権を得ている場合が少なからずあると周りを観ていて思います。

もう少し、わかりづらさに対する建設的な意見であったり、心で感じたストレスを緩和するような方向に進んだらいいなと願います。