制度を人に合わせるのか、人が制度に適応するのか?

人があつまれば、多くのトラブルが起きることになります。

だから警察や弁護士という職業があるわけですが、

そうでなくても、暗黙の了解とされているが、

実際のところは不合理なことはたくさんあります。

 

仕事で徹夜することは社会で働いている方なら、多少の経験はあるでしょう。

期限に間に合わせるために、夜通しで頑張るといったことです。

 

でも徹夜してそれほど仕事が捗るのでしょうか?

体力や集中力はたかが知れています。

長時間、働いた割には成果が上がらなかったことのほうが多いのではないでしょうか。

 

もちろん、色々な不可抗力のため徹夜することや長時間労働が続くこともあるでしょうが、それは人間の気質を考えない方法のように思われます。

 

大抵の人間は、1日の集中力は2,3時間が限度ではないでしょうか。

生産的でいられる時間は驚くほど短いでしょう。

その時間に注力するところに資源を投入するといったことが有効です。

 

やり方、方法として何を基準にして設計するのかといったことは大切な視点です。

人間を中心に据えて、無理なく、無駄なく、できる範囲で。

目的が優先されて、ついついそれを担うのが生身の人間であることが

忘れられてしまっているようにも思います。

 

柔軟に状況に応じて変更すること。

それが恐ろしいほど大変であることは周囲を観察しているとわかります。

 

最も強いものでもなく、最も賢いものでもない。

変化に対応する者が生き残ることができる。

-チャールズ・ロバート・ダーウィン / Charles Robert Darwin

 

変化に対応すること、変化を恐れないこと。

その兆候を見逃さないこと、変化に敏感であること。

自分自身を観察しても、それが想像以上に難しいことがわかります。

 

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。

-『平家物語

 

自分では上手く周囲の状況に対応できているつもりでも、知らず知らずのうちに、

衰えていく、社会との食い違いを生んでしまうものなのかもしれません。

 

対話を怠らないこと、謙虚であること、観察を続けること。

結局のところ、そうするしかないのかもしれません。

 

確かに無常であるし、必衰なのかもしれません。

悲しいですけれども。゚(゚´Д`゚)゚。