かいけいがく vol.89 - キャッシュ・フロー計算書 Part.3 -

(vol.88から続く)

 

間接法でCFを作成する場合、いくつかの調整を行う必要がありますが、

実務上は、キャッシュ・フロー精算表を作成することで当該調整を行い、

CFを作成していくことになります。

 

ここでは、間接法を採用した場合の各調整項目について説明します。

 

1.非資金損益項目

減価償却費、のれん償却費などは実際のキャッシュの支出が伴わない損益です。

ですので、税金等調整前当期純利益からこれらの影響を除きます。

 

2.営業損益に絡む取引

売掛金棚卸資産、買掛金などの営業損益に係る勘定科目の増減は調整する必要があります。

 

実際の調整は原則として、下記の表のとおりとなります。

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迷ったときは、「資産の増加がCFのマイナス」を覚えておいて、後は資産が負債になったら、増加が減少になったら、CFの動きは反対だと押さえておくとわかりやすいかもしれません。

 

3.投資CF、財務CFに係る項目

P/L上の税金等調整前当期純利益には投資活動や財務活動にかかる損益項目も含まれます。よってこれらの影響も除く必要があります。

 

キャッシュ・フロー精算表はまたどこかのタイミングで解説します(._.)。)

 

(vol.90へ続く)