<Valuation>会社や事業に関する評価 - vol.1 -
みなさん、普段の生活において、スーパーやコンビニへ買い物に行くでしょう。
店頭に並べられている商品には値札が貼られており、その日の予算に応じて、
または必要とするものを買うことになります。
その時、目の前にある商品が本当に自分にとって価値があるものなのかどうかを、
意識的または無意識的に判断していることかと思います。
「買ってみて得した!」、「なんか微妙だった・・・」、あらゆる感情が湧き上がることもあるかと思います。みんな、損はしたくないはずですので、良いものを適切な価格で買いたいという思いは誰しもが抱くことでしょう。
同様のことが経済社会においても成り立ちます。
昨今では、会社や事業を売買することが頻繁に行われます。
M&A(Mergers & Acquisitionsの略)と呼ばれるものです。
会社や事業もひとつの”商品”ですから、「一体いくらになるのか?」といったことは、
関心の対象となります。
もしかすると、「会社や事業を売り買いするなんてけしからん!」とおっしゃる方もいるかもしれませんが、市場においては日常的に株式が売買されます。
株式は会社に関する権利を”分割”して売っているものであり、間接的ですが会社を部分的に売買していると言ってもいいかもしれません。このような経済行為によって、今日の世の中は成り立っていますし、株式会社の仕組みがあればこそ、経済が発展してきた面もあるでしょうから、あまり批判的であることは望ましくないかもしれません。
前置きが長くなりましたが、これから何回かにわけて会社や事業をどのように評価するのかについて、具体的な手法についてみていこうかと思います。
「株式や債券に興味があるけど、なんかよくわからない・・・」、
「実際にそれが妥当な価格なんだろうか?」、
そのような疑問をもつのは自然なことかと思います。
そのようなときは、モノの見方を身につけることが大切です。
会社や事業の価値とはなにか?、具体的にどのような方法があるのか?、
複雑でよくわからないと決めつけて何もしないのではなく、
問題を一つ一つ解きほぐす方法を一緒に学んでいきましょう。
(vol.2へ続く)