財務報告における望ましい手段や方法のあり方は?

財務会計を実施する場合、要求される事項、従うべきルールは皆が知るところです。

ですが、何をしなければならないのか、明示されているとしても、そこに至るためのプロセスは様々な方法が考えられます。

担当者が百人いたら、百通りの方法があるかもしれません。

 

使う道具は会計の知識の他には、四則演算ができること、そしてハード及びソフトウェアを使うことになるでしょう。

恐らくですが、みなさんが使っている道具にそれほどの大差はないように思われます。

 

大きな違いがあるのは、どのように使うかという点です。

 

ルールが各々の心のうちにのみ存在する!

言葉でいうと格好いいように思えますが、決して良いことだとは思いません。

 

実際に一人ですべての業務を賄うことはないでしょうし、そうであってはいけません。

複数人での共働を前提とした場合、共通のルールを定めておくことが大切です。

どのように行うか?、明示することが管理者の方には求められます。

 

ありがちなのが、要求事項だけ伝えて実施に入ることです。

悪くはありませんが、もう少し踏み込んで、どのような方法ですすめるのかについても、みんなで合意しておきたいところです。

 

担当者に識見があることは望ましいですが、そうでない場合でも要求水準を満たす結果を得るために、構造を、仕組みを上手く設計することが必要です。

 

制度を複雑怪奇に組み上げることは、失敗の原因を増やすことに繋がります。

余計な工程を増やせば増やすだけ、時間やコストがかかります。

10の労力で出来ることを、20や30をかけてする必要はありません。

(結構、そのように観察されることがあります。この場合は、どこまでを求めるのかを事前に定義できていないことが多いようです。)

 

より少ない工程で、必要事項を正確に、より速く行うことです。

まずは正確に、そして効率的に出来るところは効率的に、省力化できるところは、

ドラスティックに省いていくことで、迅速に行う、というわけです。