かいけいがく vol.110 - 消費税 Part.1 -

今回からは消費税についてみていきます。

消費税は商品やサービスの提供に際して負担することになる間接税です。

 

間接税は納付者と負担者が異なります。

消費税は消費者が商品やサービスを取引する際に負担しますが、

実際に納付するのは事業者となります。

 

では早速、どのように計算されるのかみてみましょう。

 

消費税は売上に関して受け取った金額から仕入れ等により支払った金額を控除することで求められます。

 

受け取った消費税 - 支払った消費税 = 納付すべき消費税

 

例)受け取った消費税:100、支払った消費税:80

(計算)

100 - 80 = 20

よって、納付すべき消費税額は20

 

例)受け取った消費税:150、支払った消費税:200

(計算)

150 - 200 = △50

支払った金額のほうが多いので、50が還付されます。

 

このように受け取った消費税から支払った消費税を差し引いて納付すべき消費税額を求めるのが原則的な計算方法ですが、事務的な負担を考慮して簡略化した方法も認められています。

 

簡易課税制度

売上に関して受け取った消費税に一定の割合(みなし仕入率)を掛け合わせることによって、支払った消費税額を求めます。適用の際には要件がありますので、要件にあてはまるかどうか判定が必要です。

 

例)受け取った消費税:100、みなし仕入率:90%

(計算)

100 - 100 × 90% = 10

よって納付すべき消費税額は10となる。

 

(参考)

No.6101 消費税のしくみ|国税庁

No.6505 簡易課税制度|国税庁