燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや = 少年よ大志を抱け ?
中国初の統一国家をつくりあげた秦ですが、あまりに過酷な統治は反発を生んでしまします。各地で圧政に苦しみ人民が反乱したと伝えられています。確かに、いくら法治主義により国家を治めたいといったのはいいですが、焚書と抗儒は流石に凄まじいです。焚書もすごいですが、抗儒は・・・
参考までに。
「羹に懲りて膾を吹く」
戦乱の世を治めた始皇帝だからこそ、法家の大家である李斯を重用したからこその施策なのかもしれません。
ですが、そのような苛烈を極める政治を行えば周囲の人間の反発は避けられません。
労役に駆り出された農民である陳勝と呉広は決起します。当時の秦では到着日に遅れたら死刑になったそうです。雨の影響で遅れることがわかっていた2人は、
「ならば、反乱する!」
いうことで、武装蜂起します。
天下をとってやる!、と意気込んでいた陳勝に対して仲間は、そっけない態度をとったそうです。
「てめぇーは所詮、農民だろうが」
そんな事を言ったとか。
そこで陳勝が一言。
「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」
大きな視点で物事を観なければいけないよ。恐らく陳勝はカッとしたのでしょう。
せっかくのこの好機を逃す手はない。今こそ立ち上がらないと!!
そんな気持ちだったのでしょう。
そして、時代は進み海を渡り舞台は北海道。
札幌農学校の教員として招かれたクラーク博士は教え子たちに対して、
「Boys, be ambitious.(少年たちよ、大志を抱け)」
そんなセリフを残して去ったそうです。
時代も背景も異なりますが、より俯瞰して物事を、野心・反発と理念の違いはあるでしょうが、共に同じような事を考えていたのかもしれません。
「より広い視野に立って、世の中をみてごらん。
ずっと眺めのいい景色が広がっているよ。」
そんなところでしょうか?