かいけいがく vol.129 - 原価計算 Part.3 -

2.個別原価計算

 

種類が異なる製品を個別的に生産する場合に適用する計算方法です。

 

特定製造指図書に基づいて、個別に直接費と間接費を集計して製品原価は指図書に含まれる製品の生産完了時に算定します。

 

・直接費の賦課

 

直接材料費 = 実際消費量 × 消費価格

直接労務費 = 実際の作業時間または作業量 × 賃率

直接経費 = 指図書に関する実際発生額

 

・間接費の配賦

 

間接費は原則として、部門間接費として各指図書に予定配賦率により配賦します。

部門間接費の各指図書への配賦額は、各製造部門またはこれを細分した各小工程または各作業時間別に以下のいずれかの方法により算定します。

 

(ⅰ)実際の配賦基準 × 予定配賦率

(ⅱ)実際の配賦基準 × 固定・変動間接費予定配賦率

 

製品に賦課すべき直接労務費と製造間接費を分離することが困難な場合その他必要に応じて、加工費について部門別計算を行って、各指図書に配賦することが出来ます。

この場合の配賦は原則として予定配賦率を用いて行います。

 

 

(vol.130へ続く)