映画『ボヘミアン・ラプソディ』監督:ブライアン・シンガー、主演:ラミ・マレック

フレディー・マーキュリーの生涯、QUEENの足跡を描いているのが本作です。

 

フレディー・マーキュリーがどのようにスターにのし上がっていったのか、といった単純な描き方ではなく、ひとりの人間として、周囲との関係に悩み、自身のアイデンティティに悩みといった生々しさも描いているところに本作の魅力があるように思えます。

 

空港で働いていたフレディーが自身の才覚できっかけを掴み、ブライアン・メイロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンと共にQUEENを結成して社会を席巻していくけれど、メンバーとの軋轢、自身のアイデンティティに対する葛藤、周囲の心無い声に苦しみ、どこか満たされない思いを抱えて生きていく。

 

フレディー・マーキュリーと言えば、世界中の人間が知っているカリスマ、スターですが、そんな彼でも他の大勢の人間と同様に、または感性が優れている分、それ以上に様々なことに悩む。家族、恋人、バンドメンバー・・・多くの人との関係に悩みながらも、『Radio Ga Ga』、『The Show Must Go On 』、『Don't Stop Me Now』などの名作をいくつも創り上げていく。演じるということでは、フレディー・マーキュリーを演じきった人生なのかもしれません。

 

実に素晴らしい名作でした(*´∀`*)