マンガ『夜間飛行』著:サン=テグジュペリ

命を懸けるほどの仕事なんてあるのですか?

−作中より

 

私は生きることの選択肢として仕事があるのであって、個人の命が優先されるような仕事があってはいけないと考えています。もちろん、様々な考え方があるでしょうから、それは絶対ではないかもしれませんが、犠牲もやむなしといった風潮には違和感があります。

 

かつては猛烈に働くことが良しとされた文化もあったようですが、振り返ってみて果たして、そうやって猛烈に働いていた方々が本当に幸せだったと言えるのか、結構、疑っています。

 

自分の考えをもたず 意見も出さずにただ会社に言われたことを愚直にこなす

このタイプは大きな成果を出さない反面 大きな失敗も起こさない

そんな人間も組織には必要だからだ

−作中より

 

どちらかと言えば否定的な流れで語られることが多い、言われたことだけをこなすタイプの人間ですが、そういったタイプも組織を維持するには必要なようです。

 

会社に関与する人間が皆、仕事を第1順位としているわけではないことを理解しないことが悲劇の始まりのような気がしてなりません。どこまでやればいいのかを明示しない以上は、どこまでも追求することができます。

 

線引をしたくない方もいるでしょうが、仕事の優先順位がそれほど高くない方のためにもそれは必要だと思います。