城、庭園、寺、神社、そしてデジタルアート

城は防衛上の要塞かつ権威の象徴、庭園は権力者が道楽でつくったもの、寺や神社は宗教儀式のための必要性から作り出されたものです。どれもはじめに明確な目的(実際的な問題に対応するのか、道楽であるかはあるにせよ)があってつくられたものです。

 

それらは現代においても当時の目的をそのままに伝えているものもありますが、鑑賞する対象として多くの人の支持を集めているのは興味深いです。それらが作られた背景も含めて、芸術作品として楽しむ。

 

かつての遺産が本日においても、それ自体が、または派生するサービス(観光地周辺の飲食店やお土産屋さん)を生み出している。どのような文脈でそれらが生み出されるのかといえば、地域の活性化のため、文化遺産の保存のためと様々ありましょうが、多くの人の生活を支え、街に賑わいをもたらしています。

 

権力者や製作者はそのようなことは思ってもみなかったのではないでしょうか?

 

当初の意図とは違った解釈をされて、文化が後世に伝わり、多くの人を楽しませている。非常に興味深い話ですね。

 

現代においてはネット上で多くの作品が生み出されています。それは個々人の意見を公表したり、画像や動画の形で表現されます。

 

思想や文学などは時代を超えて伝播して、多くの人の解釈を生み出し、またそれが影響を与えます。絵画や彫刻もそうかもしれません。

 

あと数十年後、数百年後にデジタルアートなどが多くの人の解釈を生み出したり、別の形で表現されるとしたらロマンがある話ですね。そのような普遍性ある営みにはどこか魅力を感じずにはいられません。