ドラマ『フルハウス』

ボブ・サゲットが演じるダニー、ジョン・ステイモスが演じるジェシー、デイブ・クーリエが演じるジョーイ、それぞれが特徴あるキャラクターを演じています。その他にも、フルハウスに登場するキャラクターはそれぞれが持ち味、独特の人間味を感じさせる演技で、観ていて面白い。

 

各々が求められる役割を演じつつ、ユーモアを交えた演技で、物事の核心に迫るような事柄を丁寧に描いています。

 

「何故、こんなにも魅力的なのか?」と問われると答えるのが難しいですが、恐らくは人間を描いているからだと思います。無味乾燥な事実の羅列がつまらないのは、歴史の授業などで体験したことがあることでしょう。人間の営みということでは、歴史上の人物も、現代の芸能人の方々も変わらないのに、前者はあまり見向きされず、後者は広く人々の関心を集めています。

 

同様に知識や事実をギュウギュウ詰めにしたような物語は数多くあります。「そこまで視聴者に前提知識を求めるのか・・・」と若干、足踏みしてしまうような作品もありますが、フルハウスはそういったことはありません。

 

何気ないアメリカの家庭の日常を描いているというのが親近感を抱く要因でしょうし、観る人に余計な”負担”を強いることがないのも魅力的な要因かもしれません。