株式等保有特定会社の概要 - vol.2 -

S1+S2方式

S1+S2方式は、評価対象となる会社の資産を株式等(S2)とそれ以外(S1)に分けて、S1については財産評価基本通達に定める原則的な方法(類似業種比準方式、純資産価額方式)に準じて処理します。S2については純資産価額方式により処理します。

 

なお、株式取得者と同族関係者の議決権が50%以下の場合、純資産価額方式の評価額を20%減する旨の定めがあります。

財産評価基本通達 185

・・・ただし、・・・株式の取得者とその同族関係者・・・の有する議決権の合計数が評価会社の議決権総数の50%以下である場合においては、上記により計算した1株当たりの純資産価額(相続税評価額によって計算した金額)に100 分の80を乗じて計算した金額とする。

 

配当還元方式

配当還元方式による評価式は次のとおりです。

評価額 = 株式に関する年配当額※1 ÷ 10% × 1株あたり資本金等の額 ÷ 50円

※1 (直前期末以前2年間の配当金額 ÷ 2) ÷ 直前期末の発行済株式総数※2

※2 1株当たりの資本金等の額が50円以外の金額である場合には、直前期末における資本金等の額を50円で除して計算した数

 

なお、年配当額が2円50銭未満、無配の場合は2円50銭とします。