配偶者居住権の相続税法上の評価 - vol.1 -

配偶者居住権については相続税法上、次のとおり評価します。

 

(計算式)

評価額(配偶者居住権)

= A − A × (B − C − D) ÷ (B − C) × E

= A × {1 − (B − C − D) ÷ (B − C) × E} 

 

A:居住建物の相続税評価額

B:耐用年数

C:経過年数

D:存続年数

E:存続年数に応じた法定利率による複利原価率

 

こちら、設例で確認しましょう。

 

例)計算に当たって必要となる前提条件等は以下の通りとします。

居住建物の相続税評価額:3,000万円

耐用年数:33年

経過件数:13年

存続年数:10年

法定利率:3%

複利原価率:0.744

 

上記に基づいて、配偶者居住権の評価額を算定します。

評価額(配偶者居住権)

= 3,000万円−3,000万円×{(33年 − 13年 − 10年)÷(33 − 13年)×0.744}

= 3,000万円 × (1 − 0.5 × 0.744)

= 1,884万円

 

(参考)

No.4666 配偶者居住権等の評価|国税庁

生命表(加工統計)|厚生労働省

減価償却資産の耐用年数等に関する省令 | e-Gov法令検索