書評『多様性の科学』著:マシュー・サイド

組織が多様性な考え方を有することのメリットを様々な事例を通して考察しています。

人間というものは、同じような考え方の他人とばかり付き合う傾向があります。同じような考え方を有している他人とは気が合いやすく、一緒にいて心地いいからです。

もちろん、そのような”類は友を呼ぶ”、気心がしれた仲の関係も悪くはありませんが、今日の複雑化する問題に対処するには異なる視点を組み合わせることが有益、といったことが本書では述べられています。

 

有能な人間を集めたところでは、どうしても認識できない盲点を生じてしまう。多様な視点、考え方を持つ人間を集めれば、そういった死角を補完することができる。互いの利点を組み合わせて、より良好なパフォーマンスを発揮することができる。

 

直感的には理解しづらいところもあるかもしれませんが、読み進んでいくうちに経験と照らし合わせて納得感があった次第です。