ドラゴンクエストから学ぶ”生きがい”のヒント

RPGにおける不朽の名作にドラゴンクエストシリーズがあります。

当シリーズは主人公が仲間を集めて、敵を倒して経験値を積み、獲得したお金で装備を整え、ボスとなるモンスターを倒していく物語です。今にして思えば、主人公を自分、仮想世界を現実世界に置き換えて展開している(多少の想像の世界にせよ)だけなのに、これほど普及したのには何か理由がありそうです。

 

いくつかの特徴は挙げられそうです。

 

・経験値の蓄積

・仲間を得ることによる関係性の獲得

・装備の充実による、擬似的な充足感

・達成できるか出来ないかの絶妙な課題設定

・ゲームへの自己の意思の反映(ゲームの枠組みはもちろん超えませんが)

・・・

 

以上のことを現実の世界に当てはめてみてましょう。

 

・経験値の蓄積

→勉強による知識の獲得、仕事を通じたスキルの獲得

 

・仲間を得ることによる関係性の獲得

→学校や会社、インターネット上での関係性の構築

 

・装備の充実による、擬似的な充足感

→ブランド品の購入、社会的な地位による充足感

 

・達成できるか出来ないかの絶妙な課題設定

→?

 

・ゲームへの自己の意思の反映(ゲームの枠組みはもちろん超えませんが)

→?

 

いくつか類似点がありますが、現実の世界ではいい感じに達成できていない点があるように観察できそうです。課題設定がうまく出来ないこと、そして自分の意志を反映させることが難しいことが、煩わしさや面白さを奪っているようにも感じられます。

 

特に自分の意志をうまく反映させられていない人が多いように見受けられます。社会のルール(と勝手に思っているものを含めて)、他人の視線が異常なほどに個々人の意思決定を狭めてしまう、事実上の既定路線として当人を縛っていることが多いように感じてしまいます。

 

もちろん、当人が次のように考えていたら別ですが。

 

「失敗したら嫌なので、みんなと同じように・・・・」

「うまく考えられないから、とりあえずみんなと同じように!」

 

原因は内と外、両方にありそうですね。

 

切ない感じになりましたが、とりあえずゲームの世界に没入して楽しめるのなら、私はそれで全然いいかなと思います。とにかく面白いですからね(*´∀`*)