かいけいがく vol.1 - 総論 Part.1 -

これから何回かに分けて会計に関しての基本的な考え方をみなさんにお伝えしたいと思います。

 

会社で経理や財務に関わることがない方でも、会計の見方を身につけて、自分の会社の決算書が読めるくらいになることを目指しています。

 

そもそも、発展の経緯からして会計や簿記といったものは研究者が部屋に籠もって思索を重ねて編み出したものではなく、普段の商取引の中での必要性から発展したものです。

 

ですから、現代でビジネスに関わる方々が身につけておいて損はないかと考えています。また、会計の見方を身につけると、日々の暮らし、人生全般の見通しを立てるのにも役立つと思います。

 

会計や簿記は一部の専門家だけでなく、社会に生きる皆さんのためにもあるのです。誰しもが身につけておけば、世の中を違った角度から観ることができるでしょう。

 

個人や家庭も一つの会計のプレイヤーです。会計という便利なツールを身につけて、うまく活用できることは、よく生きることの一助になると信じます。

 

ではさっそく、会計の世界をのぞいてみましょう。

 

例)農家の方から玉ねぎを1個100円で仕入れました。次の日、仕入れた玉ねぎを1個120円で売ることができました。

 

この場合の取引を早速、記録してみましょう。

 

帳簿には、1個100円で仕入れたことを記録します。

商品:玉ねぎ1個 金額:100円

 

次の日に売れたことも合わせて記録します。

売上:玉ねぎ1個 金額:120円

 

ではこの取引での儲けはいくらになるでしょうか?

 

ここで、会計の1つ目のルールが出てきます。

 

売上 − 経費 = 利益

 

これに当てはめて計算してみましょう!

 

売上:120円 - 経費:100円 = 利益:20円

 

なるほど。この取引では売った金額と仕入れた金額の差分の20円が儲けとなるということですね。

 

非常に簡潔でわかりやすいですね。そこが会計のいいところであり、何百年も利用され続けた理由かもしれません。

 

でも、ここで1つの疑問です。

 

上記の記録の方法ですと、仕入れたのは掛けなのか、現金払いなのか?売上は現金を頂いたのか、それとも掛けにしたのか?わかりません・・・

 

どうしたらいいでしょうか?

 

(vo.2に続く)