法人が実存するとみなすことの意義とは?
上記の定義では経営資源、つまり企業の活動のための手段として事業が定義されているように受け取れます。会社が実存するか、それとも法律上、権利を持ち、義務を負うことを認められた存在として捉えるとか、たまに議論されることです。
「うちの会社は・・・」
そういったセリフはよく聞きますが、このような場合、会社を一つの枠組みとして捉える以上の意味合いが含まれているように思えます。人々の集合体とも違う、概念的な枠組みですが、確かに所属している人間の心の支えになっているものがあるように感じられます。
帰属意識は学校や家庭でも観られる現象ですが、会社も例に漏れません。大多数の人にとって、多くの時間を過ごす(今まではそうでした。これから先はわかりませんが。)共同体であった会社ですが、帰属意識を感じていると同時に、それ以外の複雑な感情を抱えることも少なからずあるようです。
立派なオフィス、立派な工場、充実した福利厚生や研修制度、優れた経営陣や従業員。事業を構成する要素としては魅力的に映るのかもしれません。ですが、事業活動をするための制度として捉えれば、それは付随する要素でもあります。
会社とは?
事業とは?
存在意義は?
自分は働いていて楽しいのか、充実しているのか?
わかりやすく、理解しやすい外見も考慮されますが、個々人の心の内にフォーカスする時代のように感じます。