財務会計の実施にあたっての基準
会計を実施する際のルール(規範)としては大きく法律と基準があります。
すべてを網羅的に示すことは難しいですが、全体像を記載してみます。
大きな”枠組み”を整理できれば、会計の理解もより難易度が下がるかもしれません。
以下では財務会計の実施の際のルールを示します。
まず法律ですが、覚えてほしいのは3つの法律です。
・会社法
・法人税法
次に会計基準ですが、こちらは段階的に整理して把握するとわかりやすいです。
・企業会計原則
戦後まもなく設定されたのが企業会計原則です。
企業会計に関する会計基準の設定は現在は企業会計基準委員会(ASBJ)が担っています。
・企業会計基準
・企業会計基準適用指針
・実務対応報告
基本となるのが「企業会計基準」、実際に当該基準を適用する際の指針が「企業会計基準適用指針」、「実務対応報告」は特定の事案の取り扱いについて言及した解説と理解するとわかりやすいです。
その他にも、公認会計士の団体である日本公認会計士協会からもいくつかの実務上の指針が公表されております。
大枠としては以上で十分かと思います。
ルールの枠組みを整理しておいて、後はどれほど頭の中に置いて必要に応じて参照できるか、というところです。今はネットがありますし、法令や会計基準はすぐに参照できます。あとはこれらのルールの理解と実際の取引にきちんと適用できるかといった事が重要です。
会計についての理解のための”道筋”をつけるために利用ください(*´ω`*)