能力は多様な意味付けができる
定義づけが曖昧なまま使われている言葉は少なくありません。
個性や政治力などが該当するでしょう。
能力という言葉も同様かもしれません。
世間一般で使われる能力というのは、多くの場合は処理能力を指すのではないでしょうか。単位時間あたりに処理できる情報量を指して能力と呼んでいることが少なくないように思います。
確かに現代社会においては、処理能力がひとつの評価指標としてすぐれているのかもしれません。学校ではひたすら処理能力を競いますから、そういった環境で生きてきた人間からすると、視点が処理能力に向くのは致し方ないのかもしれません。
ですが、能力というのは本当は多様な広がりを持つものではないでしょうか?
この人がいると場が和む、とにかく明るくて元気、ひとつひとつのことを丁寧に行う、
話しやすい、ユーモアがある、そういった色々な評価できるポイントがあるでしょう。
処理能力で評価することは公平性を担保できるところが優れています。
受験制度がこれほどまで普及した理由もそこにあるのかもしれません。
ですが、それ以外の能力も世の中では重要なのはいうまでもありません。
最近読んだ記事では定量的に測定できないが、
良好なパフォーマンスを発揮するための条件について、言及されていました。
状況に応じて何が大切であるかを考察できる”余裕”をもつことが
必要なのかもしれません。