労働マウンティングによる犠牲を減らすには?- vol.1 -

霊長類の一部の動物個体間で緊張が高まるととられる擬似的な交尾行動。「ボノボ」参照。上から転じて、人間などの間で自己の優位性を態度や言葉で主張し上下関係の格付けをしあう行為。

『マウンティング』出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

最終更新 2021年7月31日 (土) 10:02 UTC

 

相手との関係性で自身の優位性を強調する行為をマウンティングと言ったりします。何かにつけて観察される行為ですが、どのような場合があるでしょうか?

 

「昨日寝てないんだよね(笑」

「全然、勉強してねーわ(テストは良好な結果である場合が多い)」

 

このような”寝てない自慢”、”勉強してない自慢”の他にも、”昔、ヤンチャだった自慢”、”学歴自慢”など自身の優位性を確かめるために、あらゆる手段が行われます。言葉にしなくても、無意識な(もしくは意識的な)”含み”が感じられる、嫌な思いにさせられる場合もあります。ゾッとしますね。。。

 

その中で、今回は労働に関する場合を取り上げてみたいと思います。大抵のマウンティングは冗談で済ますことができますが、働くことに関しては、実際的な悪影響がある場合も少なくありません。

 

まず前提として、生きる上では働くことは選択肢の中のひとつに過ぎないということです。食べる、寝る、ゲームをする、本を読む、映画を観る、旅行する、海へ泳ぎに行く、登山する、麻雀をする・・・そういった無数に広がる選択肢の中のひとつであり、絶対に必要なわけではありません。

 

それなのに、何故、働くことが過剰に重視されるのでしょうか?

 

食料事情が乏しかった時代の名残りだと言われる場合もあります。食料を確保出来なければ、生き抜くことは出来ません。なので、働くことを重視するというわけです。

 

なるほど。納得できるところではあります。ですが、飽食と言われる時代に生きる現代人にとって、それは当てはまりません。必要な分だけ、生産すればいいのであって、実際に生存に必要な食料は十分に生産されています。分配の問題はあるにせよ、皆が食糧生産に関わっていないのが現実です。

 

news.yahoo.co.jp

 

むしろ、現代では第1次産業に従事する方は人口の数%です。生産能力の発展、先人の創意工夫には感謝するしかありません。

 

多くの人間はサービス業に従事しています。純粋に食べるものを作ることが働くことの意味であるならば、みんなで働く必要もないかもしれません。

 

実際には、まだみんな、働いていて、それも長時間労働が社会問題化するに至っています。

 

それには様々な原因があるかと思いますが、原因のひとつには意識の問題、お互いに働かないことに対する攻撃が激しいことがあるかもしれません。

 

(Part.2へ続く)