かいけいがく vol.74 - 外貨建取引 Part.2 -

(vol.73から続く)

 

次に在外支店の外貨建取引の換算処理についてみてみましょう。

本店と支店の財務諸表を合算して本支店合算財務諸表を作成する際の処理は、

原則として、本店と同様に処理します。

但し、以下の方法によることもできます。

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*1 非貨幣性項目に重要性がない場合。損益項目はCRによることも可能

 

なお、本店と異なることにより生じた換算差額は当期の為替差損益となります。

 

在外子会社等はどうでしょうか?

連結財務諸表の作成、持分法の適用にあたって海外にある子会社、関連会社の

財務諸表の換算は次のとおりとします。

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*1 親会社との取引にかかる収益及び費用:親会社と同様の換算レート

  その場合の換算差額は為替差損益とする。

 

換算によって生じた換算差額は為替調整換算勘定で処理します。

 

(vol.75へ続く)