外貨建転換社債型新株予約権付社債の会計処理

 

本稿では、外貨建転換社債型新株予約権付社債(以下、外貨建CB)の会計処理(発行者側)についてみていきましょう。

 

・一括法を採用する場合

 

発行時

円貨への換算は、発行時のレートにより換算します。

 

決算時

円貨への換算は、決算時のレートにより換算します。

換算差額は当期の為替差損益として処理します。

 

新株予約権の行使時

資本金又は資本金および資本準備金への振替額は権利行使時のレートにより行います。

換算差額は当期の為替差損益として処理します。

 (為替レートについては、企業会計審議会「外貨建取引等会計処理基準」に従う。)

 

・区分法を採用する場合

 

社債部分

 

発行時

発行時のレートにより換算します。

 

決算時

決算時のレートにより換算します。

換算差額は当期の為替差損益として処理します。

 

新株予約権の行使時

資本金又は資本金および資本準備金への振替額は権利行使時のレートにより行います。

換算差額は当期の為替差損益として処理します。

 

新株予約権部分

発行時、決算時、新株予約権の行使時

→適用するレートは発行時のレートを利用する。