対案なくして批判なし

何かを批判するときには、「では、具体的にどうしたらいいのか?」といった対案をセットで提示することが健全です。あれもこれも脊髄反射で反対する、とにかく現状を維持したいがために特に理由はないが批判する、相手のことが気に入らないから批判する、といったことで批判が行われることは悲しいことです。

 

理想を追い求める場合も注意が必要かもしれません。

「理想と現実は違う」、それは否定的な文脈で言い古されている言葉ですが、

理想を追い求めるあまり、現実的な落とし所を誤ってはいけないよ。

そう教えてくれているような気がします。

 

確かに、理念は大切でしょう。

ですが、あくまでも現実に対応するにはどうしたらいいのか?、その視点を無視して理想主義である必要もないでしょう。丁度いい着地点を探りながら、利害関係者が納得する形で落ち着かせる。

難しいですね。だからこそ政治があるのかもしれません。

 

理想との乖離を悲観するのか、憎しみを向けるのか、諦めるのか、それともどうしたら良い解決方法があるのか模索するのか?

対応は本当に十人十色のようです。

不平不満を漏らしたり、悲しんでばかりでは物事は進みませんから、

どうにかして少しでも前向きな答えを探すよう努力することが大切です。

 

無為無策、保守的を通り越して膠着化してはいけないのです。

少しでもいいですから、前向きに改善できるような姿勢を失いたくはないものです。