現状と目標との差分の埋め合わせ

 

結構、気になっていることのひとつが”経験”を過度に重視するものです。

もちろん、経験が大切なのは否定しません。問題なのが、本来は評価対象となる人物が

どういった人物なのかを対話しながら理解することが大切であるのに、それを怠ってし

まい、後になってトラブルが発生してしまうことです。

  

結局のところ、できるかどうかは現状で達成できればいいですが、そればかりを言って

しまえば、選択の範囲がかなり狭まることになります。現状は足りないところがあって

も、目標との差分を埋め合わせる努力ができるかといった要素を評価する、見極めるほ

うが絶対に後々役に立つはずです。

 

なぜなら、現状で有用なことが将来ずっと有用であることは保証できないからです。

だから、現時点で何が揃っていて、何が足りないのかをある程度の精度で把握で来てい

ることが重要だと考えています。

 

 望ましい成果を得るにあたって、経験はそれを支える一つの要素、

期待”感”を高める一つの要因であり、過度に重要視することは危ないとも思います。

 

名伯楽という言葉があります。

優れた資質を持った人物を見極めることを指す言葉ですが、状況によって必要な資質を備えていることを判断すると言い換えてもいいかもしれません。

  

何をするか、どのようにするか、できるかどうか、どこまでやるか、

そのようなことをどんな時でも考えて実践できることが、

とても大切で貴重なことのように思えます。