JIT生産方式の日々の暮らしへの適用 - ミニマリズム -

「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」、JIT生産方式は生産性の向上や余分な在庫を持たないなどの効果を狙って行われるものです。

トヨタ自動車の生産方式として有名ですね。

 

global.toyota

 

この考え方は製造の分野に限らずあらゆることに応用が出来るのでは?と思います。

最近、ミニマリズムということで、シンプルな暮らしを実践することが注目されています。

私は、ミニマリズムは自分に合った暮らしとは何かを再考して、余分だと思うところは削ぎ落として、日々の暮らしを充実させることだけ取り入れていきましょう、そういうことだと考えています。

 

過剰な行動様式や所有物、関係性、それらの前提となる考え方を見直して、

本来の自分はどうなのか?、突き詰めて考えることではないかと思います。

 

社会で要求される”あるべき姿”は従来はほとんど標準化された形があったように感じます。明示的であれ、黙示的であれ。

 

何がこのような多様性ある社会を実現したのかはわかりません。

生産手段の向上、余剰時間の確保、文化的な蓄積、あらゆる要因が想定されますが、

実際にそうなっています。

(多分、組み合わせでしょうけど。)

 

当然に生活方式や個々人の考え方にも多様な広がりがみられます。

そうなると「どうやって生きていこうか?」といった疑問が湧き上がってくるでしょう。それぞれが考え始めたときに、一つの考え方としてミニマリズムの考え方があるような気がします。

 

自分にとって必要なことをする、必要でないことはしない。

外部から要求されることなく、自発的に考えて実践する。

私自身は、ミニマリズムをそのように捉えています。

 

JIT生産方式に当てはめてみれば、自分に合った暮らし方を「後工程」だとするなら、そのための日々の選択、考え方は「前工程」となるでしょう。

まずは、「どうしたいか?」ということが前提にあって、そのために必要なことを選ぶこと、それが多様なパターンとして存在しているのが現代の社会だと考えています。

 

社会の”規格”と各々の思惑が激しく衝突している。

そう捉えることも出来るかもしれません。