対価の支払いを有益な資産に計上できるかどうか?

金銭的対価に限らず、ありとあらゆる資源(例えば、時間や労力、集中や情熱)を対象に振り向けた場合、会計チックに次の2つのパターンで表現出来るでしょう。

 

①資産 ×× / 対価 ××

②費用 ×× / 対価 ××

 

①のパターンが望ましいのです。

計上した資産を活用してさらなる資産を計上出来るかもしれません。

 

資産 ×× / 評価・運用益 ××

 

事業に投下した資産を大きくしていく、つまりB/Sを大きくしていくのが

資本主義のルールではあります。

 

復習になりますが、次の等式で考えます。

資産 = 負債 + 純資産

収益 - 費用 = 利益

 

純資産 = 資本金 + 剰余金(利益の累積)なので、

 

資産 = 負債 + 資本金 + 収益 - 費用

⇔資産 + 費用 = 負債 + 資本金 + 収益

 

例えば、100円の商品を仕入れて、120円で売り上げる。

差分(20=120-100)を積み上げることが、

上記の会計の基本式から導かれる唯一の答えです。

 

さて、そう考えた際にはじめの問題に戻ります。

 

どうすれば保有する資源を有効活用できるのか?

事後的に上記のような分析はできますが、あくまでも振り返ってどうであったか?、

そのことはわかりますが、社会で要求されることは何だろうか?、

そこまでは教えてくれません。

だからリスクを取って挑戦するわけですね。

 

一見、会計的に資産計上されるようなものでも当人にとったら、

「果たしてこれは有効利用できるのか?」

そんな疑問が湧くこともあるかもしれません。

 

例えば、親から相続する利用しないであろう土地や住居はどうでしょうか?

田舎にいけば流動性は低いでしょうから、なかなか貰っても取り扱いが難しい。。。

 

逆に、会計的に費用とみなされるものでも、当人にとったらそうでないこともあるでしょう。

 

例えば、友達とおいしい料理を食べて楽しむ、旅行に行って見聞を広める。

 

そういったことは将来に活きる”投資”です。

ありとあらゆることをそのような投資に振り向けたいのですが、

経験値の蓄積が必要でしょう。

 

会計という制度の限界として、非貨幣項目は測定対象とならないことがありますが、

そのような領域が生きていく上で大切だったりしますよね(*´∀`*)