新しいことは古いこと?
”歴史は繰り返す”
言い古された言葉ですが、実際のところはその通りかもしれません。
友達との関係を大切にすることや仲間と協力すること、努力の大切さ等を題材にした
マンガやドラマは今でもたくさん作られています。
男女の関係を描いた小説や映画は人気がありますし、
組織の権謀術数が渦巻く世界を描いた作品も多くの人を惹きつけます。
表現方法が変化していることや新しい技術を利用すること等はありますが、
根本的なところではずっと取り扱ってきたテーマを描いています。
もしかしたら、現代で起きているあらゆる現象も過去を参照すれば、
同じことが繰り返されているだけかもしれません。
だとすれば、歴史を参照すること、過去の事象が何故起こって、どのように対応して、
事の顛末はどうだったのかを知ることは有用でしょう。
人生は有限であり、できることや知ることは限りがあります。
だから、何かしらの形で伝えていくことが必要です。
口伝だと情報が正確に伝わらない場合があります。
文字情報として記録しておけば、ずっと後世にまで伝えることができます。
紙媒体だけでなく、電子情報も今では利用できます。
集積された知見へのアクセスは様々な手段がありますが、
”わかりやすさ”と”アクセスの容易さ”の点で難があるといった印象です。
図書館は古くから利用されてきました。
色々な書物を一箇所に集めて分類・整理する。
今でも図書館は多くの方に有効に利用されているでしょう。
ただ、アクセスの容易さが改善が必要なのかなといったところです。
図書館のサービスを利用するためには、利用したい書籍が図書館の蔵書となっていること、貸出中でないこと、実際に図書館に行って読むこと若しくは貸出申請すること、借りた場合は期限までに返却すること等、多くのハードルがあります。
電子書籍の利用サービスも始まっているそうなので、
こちらは今後に期待です。
Wikipediaはどうでしょう?
みんなで作り上げていくオンライン上の百科事典ですが、不特定多数の人間が編集できるというところ、査読を受けていないところ等から情報の信頼性に疑義が生じると議論されることも多いです。
ただし、アクセスの容易さや概念間のつながりなどは評価されるべきところでしょう。
現代ではみんなが何かしらの情報端末を所有しています。
数回のクリックであらゆる情報にアクセスできる手段は確保しておくべきです。
このようにあらゆる知見を誰もが利用できる状態は望ましいでしょう。
知識をみんなですぐに共有できるかたち、他人の頭と自分の頭をつなげるようなものでしょう。共有知と表現されることもありますが、よりよい社会をつくりあげるために、
考え方や知見を交換することは有効です。
もしかすると本当に、”ポスト・ヒューマン”みたいな存在が現れるのか、
結構、楽しみだったりします。