かいけいがく vol.68 - 連結 Part.6 -

(vol.67から続く)

 

次に、x3年3月31日にP社がS社株式20%売却した場合を考えてみましょう。

売却額は350とします。また、売却後の持分比率は60%となります。

また、x3年3月31日におけるS社のB/Sは以下のとおりです。

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企業会計基準第22号「連結財務諸表に関する会計基準

 

29. 子会社株式を一部売却した場合(親会社と子会社の支配関係が継続している場合に限る。)には、売却した株式に対応する持分を親会社の持分から減額し、非支配株主持分を増額する。

売却による親会社の持分の減少額(以下「売却持分」という。)と売却価額との間に生じた差額は、資本剰余金とする(注9)。

なお、子会社株式の売却等により被投資会社が子会社及び関連会社に該当しなくなった場合には、連結財務諸表上、残存する当該被投資会社に対する投資は、個別貸借対照表上の帳簿価額をもって評価する。  

 

(仕訳)

S社株式 300 / 非支配株主持分 320*2

売却益  20

*2 (500+1,000+100*3)× 20% = 320

*3 支配獲得日における土地の評価差額

 

売却益 30 / 資本剰余金 30*4

*4 修正後の売却益:50 - 20 = 30

 

(vol.69へ続く)