病院に関する会計 - vol.1 -

病院に関する会計については、厚生労働省から「病院会計準則」が公表されています。こちらは病院が作成する財務諸表のルールです。本稿では病院会計準則の内容について概説したいと思います。

 

まずは、病院会計準則の目的について確認します。

病院会計準則 第1 目 的
病院会計準則は、病院を対象に、会計の基準を定め、病院の財政状態及び運営状況を適正に把握し、病院の経営体質の強化、改善向上に資することを目的とする。 

病院会計準則に定めがない取引や事象については、開設主体の会計基準、一般に公正妥当と認められる会計基準に従います。また、開設主体が病院の会計規則を定める場合、病院会計規則に従うものとされます。

 

病院の会計期間は1年間であり、開設主体が設定します。1年毎に財務諸表を作成しますが、病院会計準則に定める財務諸表は次のとおりです。

貸借対照表

損益計算書

キャッシュ・フロー計算書

・附属明細表

病院会計準則 第5 財務諸表の範囲
病院の財務諸表は、貸借対照表損益計算書キャッシュ・フロー計算書及び附属明細表とする。 

 

(vol.2へ続く)